ぽしゃ

いつか忘れた頃に読み返すための雑多な記録帳

上りの鈍行列車にて

今日は鈍行列車で日帰り旅をしている。

未だ帰りの途上、家に着くのは0時ごろの予定。首や腕が汗でちょっとベタついている。

 

ある駅で停車した際、開いた扉の向こうから祭囃子の笛の音が聞こえてきた。窓の外には暗闇の中にぼうっと浮かぶ提灯のあかり。

ちょうどお祭りをやっているらしいと少しほっこりした。扉が閉まって走り出してしまうのが少し名残惜しかった。

 

今はホームで乗り換えのため電車が来るのを待っている。

電車の本数が少なく乗り換えの待ち時間が43分もある。都心ではとても考えられないのんびり具合。これぞ鈍行列車の旅。

ホームでは同じように電車を待つ人が数人スマホを見たりぼーっとしたりしている。外の気温は25℃、涼しい風が吹いているので苦でもない。 鈴を鳴らすみたいな虫の声が聞こえてくる。

都心とは気温も湿度も虫の声も全然違う。まるでひと足先に秋にやってきたみたい。といってもこれからまた夏に舞い戻るんですけども。早く帰りたいけど暑い土地に戻るのはいやだ……この土地の涼しさを持ち帰りたい。

 

 

本日の歩数は一万歩ちょっと。

多くの時間を電車で移動して過ごしていたので意外と歩いていない。しかも乗車時や待ち時間にちょくちょく寝ているのでそこまで疲労困憊という感じでもない。

一人なので休むタイミングも計画変更も自在、のんびり旅行って感じでとても良い。

 

夏は色々賑やかな感じがあって良いですね。

〇〇中学テニス部全国大会出場!みたいな他の季節にはない文字や、地域の夏祭りに関するポスターを見て夏を楽しんできました。

あとちょっとしたお化け屋敷に入った!

本格的なものではなく子供向けの可愛らしい小さな造りだったけど、今まで一人旅だとそういう体験もののアトラクションを避けていたので、今回よし入るぞと決めて入ることができて良かった。

お化け屋敷って趣向を凝らされた作品って感じがして好きなのだけど、やはり怖いときは怖いし、同行者が気乗りしてないと無理には誘えない場所なので良いタイミングで入れるとそれだけで満足感が高い。

しかもお化け屋敷ってそこらにはなかなかないので、事前に調べているのでない限り出会った時が勝負というのもある。

 

もしかしたらあまりお化け屋敷に出会わないのは自分が旅行するタイミングは春前と秋が多い、しかも海を見に行くことが多いというのも理由かもしれない。

夏にイベントごとが多いとは知っていたけど実際体験すると良いものだな〜としみじみ。

騒ぐのは苦手だけどイベントは好き、暑いのはいやだけど案外と夏自体は嫌いじゃないのかもしれないな〜とやってきた鈍行列車に揺られながらそんなことを考えています。家に着くまであと三時間……スマホの充電も切れそうなので残り時間は本を読んで過ごす予定。本を読み終わるのが先か、家に着くのが先か、微妙なところ。それもまた良い。