漫画や小説の話。読み終えたら一切触れなくなるものがあったり反対に読み終えてからも時々開いてみたくなるものがあったり。初めて読んで「お、お、面白い!」と衝撃を受けるのも良いけれど、何度も読み返してしみじみ、面白いなあ、と感じるのもまた良い。
今週のお題「最近読んでるもの」
数字であそぼ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4098702819
京都の名門・吉田大学理学部に合格した秀才・横辺建己(よこべたてき)。 だが大学の高度な数学の授業を全く理解できず、 人生で初めての挫折を味わう。
周囲は頭はいいけど奇人変人だらけ! マイペースな教授や友人たちに囲まれ、 建己の前途多難な大学生活が始まった!
Kindle/漫画
2023年「まさかこんな面白い漫画があったとは……」な作品。
数学漫画です。数学漫画というジャンルが存在すること自体この漫画で初めて知った。
頭の良い人(天才系キャラではなく学問に対する造詣が深いという意味)が好きなので作中に出てくる理学部の大学生がなんだか難しそうな数学をやっているだけで楽しい。数学パートは半分以上何をやってるかわからないんだけど、それでもサクサク読める。
明確な敵や目的は出てこず、戦ったり争ったりもしない。強いていえば日々主人公が数学の理論や問題と格闘してる。たまに主人公が何かに気づいたり、犬と散歩したり。そんな作品。
既刊十巻、連載中。最近、手持ち無沙汰な時に何度も再読しています。
対世界用魔法少女つばめ
https://shonenjumpplus.com/episode/14079602755278384822
この世界は誰が救うのか――。魔法少女に憧れる主人公・つばめ、彼女が守るべきは果たして。「PPPPPP」のマポロ3号最新作!激情と悲哀の少女たちのジュブナイル開幕!
少年ジャンプ+にて毎週土曜日更新中。現在五話。
ページを見るとわかる通りかなり独特な作風なので好き嫌いもあると思う。そういう意味であまり大っぴらにおすすめできないのですが、同じ作者の前作(PPPPPP)を楽しく読んだので今作も様子を見つつ追っています。
週刊連載、読者としては何もしなくても一週間に一回新しい話を読めるのとてもありがたいシステムだな〜と思う。SNSとかで毎週ワイワイ盛り上がれるし、刹那的に消費する今の時代にも合ってる感じがする。
ただ本来、未完結の物語を語る時には慎重になる必要があるとも思っているので「対世界用魔法少女つばめ」についてはSNSの感想を見るのは最小限にして作品として楽しめるように心がけている。
「数字であそぼ。」は敵がいない漫画だけど、こちらはまだ敵について見極めている途中といった感じ。だから面白いよ!とはおすすめできないけど、面白くなりそうだよ、という感じはある。おおらかな気持ちで読んでいきたい。
プリンタニア・ニッポン
https://www.amazon.co.jp/dp/B08FZY22SK
プリンターから生まれた新種の生物と同居はじめました。いつかどこかの未来で、生体プリンターから出力された すこしふしぎ(SF)な生物と暮らすショートコミック。
Kindle/漫画 ゆるゆるな生物と暮らす話。
「よくあるゆるキャラ系かな」という見た目なんだけど実はディストピア(監視社会)もので「友達制度」なんていう単語が出てくるタイプのお話。こわいよ……。
ちなみに話自体は全然怖くないです。穏やかで地に足ついた登場人物の日常が淡々と紡がれていく感じ。描き込みはしっかりしてるけど絵柄はあっさりしてるので読んでいて胃もたれしない。
なんだかよくわからないけど、何度も読み直してしまう。不思議な作品。
既刊三巻、連載中。
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B00APBGAXK
巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!
単行本&Kindle/小説。SFの古典的名作。
ハーヴェステラというゲームをクリアした後、作中でオマージュがあったというSF作品の一つにこちらがあったため、読むことに。
確認したら8/26から読み始めてまだ読み終わってない。とはいえ話は面白いし、読みやすい文体なので、小難しくて詰まってるというわけではない。じっくりゆっくり読んでいる感じ。
いくつかの出版社さんから出ているようですが、早川書房の福島正実さん訳のものを読んでます。
早く読み進めたいような、もっとゆっくり読みたいような、そんな気分で読んでいる。
そのほかにも読みかけの小説がいくつか……。読書についてはしたい時にすると決めているので小説は焦らずのんびり読んでます。しかし漫画は買ったその日か翌日にまとめ読みしてしまうことが多い。だから今年は、数字であそぼ。やプリンタニア・ニッポンみたいな何十回も読み返す漫画に出会えて嬉しい。
週刊連載みたいに勢いよく作られた作品も、月刊連載や大御所の手で丁寧に作られた作品もどちらも好き。
どの作品ものんびり続きを待っています。