ぽしゃ

いつか忘れた頃に読み返すための雑多な記録帳

狭い部屋のどこに何を置くか

ロフトで来年用のカレンダーを買いました。

机の前に飾るカレンダーはできるだけ毎月異なった雰囲気のイラストがあしらわれているものにする、と決めています。かつ、色鮮やかなイラストであること。どことなくおしゃれであること。

基本はひとつ、気に入ったものがあれば上記含めてふたつ買うことも。

二年ほど前には全面藍色の紙に金色の細い線で月と花が描かれた、細長型のカレンダーを見つけて、あらかじめ決めていたものとは違っていたけど一目ぼれをして買ってしまった。それで机の前に、いつものカレンダーの横に並べて飾っていた。とても好きだった。

以来、藍色の紙のカレンダーも探しているのだけどなかなか良いものと出会えていない。今年も藍色系で気にいるものは見つからなかった。

そういうわけで来年のカレンダーはこちらの二種を買いました。

手前のはちょっとシンプルめだけど、月ごとに穏やかなイラストが描かれているところがお気に入り。

 

 

 

 

同じデパート内に絵を飾っているスペースがあり、部屋に飾るのに良さそうな絵画があったらと眺めてみた。

一番初めに目についたのは黒いドーナツ型の円?など幾何学・抽象画的な絵。「ダニエル・ジョーンズ」と説明がありその場で調べてみたけど作者らしき情報は出てこなかった。

抽象画、見るたびにわからんなぁ、と思っていたものの部屋に飾る絵という視点で考えると全然アリな感じがした。

別のコーナーでは葉祥明という人の絵が並べてあった。

広大な空と草原の中にポツンと小さな小屋・木がある風景が、パステルの色調で描かれている。小屋・木が風に吹かれているみたいに斜めに描かれているのが面白くて可愛い。

調べてみると名の知れ渡ってる方らしい、お値段も購入できないほどではない。

しかし、うーん……その場では購入には至らず、保留。

 

葉祥明さんの絵を見てここにいない 初音ミク - ニコニコ動画という曲を思い出した。ボーカロイドを使っているので人によって好き嫌いがあるかもしれないけど自分はこの曲とイラストがとてもとても好きで、似たようなさみしさやむなしさを抱えた絵画があったらとてもいいなとおもうのだけど、欲しいかどうかと問われると迷う。

カレンダーはなんだかんだ「これ」と選べるのに、部屋に飾る絵は一筋縄ではいかない。部屋がどんな雰囲気になるか、も大事だし、そもそもその絵自体を自分が所有したいか、飾りたいかという点が難しい。

個人的に著名すぎる人の絵はあまりほしいとは思えない。著名すぎる人の絵はその人のものであって、どれだけ部屋に飾っても自分で所有した気持ちになれず、自分の部屋に他人が居座っているようで居心地が悪くなりそうな気がする。(前に仮置きしてみた絵もなんだかんだ今は伏せてある)。

カレンダーを選ぶのにあまり苦労しないのはそれを所有するものというよりも過ぎ去っていくものとして捉えているのかもしれない。時間・月日と同じように通り過ぎてしまうもの。窓の外のような感じ。

だからどれだけ気に入っているカレンダーであってもその年が終わると毎年紙ごみとして処分してきた。数年前、あれだけ気に入っていた暗い藍色の細長いカレンダーさえ、1ヶ月ほど扱いに迷ったけれど、結局置き場所に困って捨ててしまった。間違いなく大好きだったのに。大好きだったけれど、もう終わった年のカレンダーを飾っておこうとは思えなかった。

 

う〜ん……こうして考えると絵画を飾る予定だった場所に台を増設して植物や季節の飾り物を置いた方が自分には合っている気がしてきた。あるいはもっと小型の絵を写真立てみたいな感じでいくつか並べていつでも取り替えられるようにするとか。

前に絵を仮置きしていたスペースにはアドベントカレンダー的な、クリスマスカウントダウンティー(紅茶)セットが置いてあって、見るたびにクリスマスが近づいてきたなあと考えて良い感じがする。

絵画を飾った部屋を想像すると、時間が固定されてちょっと窮屈な感じがする。というか今の自分の部屋はいろんなものが四方八方に散らかっていて、それらを頑張って片付けているところなのだけど、想像上の絵画はその散らばったものをそのままそこに固定してしまいそうな怖さがある。

何にせよ絵画を買うのは片付けを終えて部屋がすっきりしてからになりそうだなあ、と転がったままのドライヤーを眺めながらしみじみと思いました。

(でも汚い部屋に絵画を床置きするのもアーティストの部屋みたいでかっこいいかもしれない)