ぽしゃ

いつか忘れた頃に読み返すための雑多な記録帳

チーズオニオンスープに餅

餅を食べるのはクリスマスが終わってからにしよう、と大袋を開けずに置いておいたのだけど本日衝動的に開けてしまった。やたらもったりもちもちしたものが食べたくなったから。なぜか。

なぜなら仕事でモヤモヤすることがあったからです!! キェーー!!

それが人に物を頼む態度か!? 無礼者!! と思いながら煮立ったお湯に餅をそっと入れた。

今週のお題「餅」

 

 

祖母の家に自動餅つき機があったので、年末になると毎年つきたてのお餅を食べさせてもらえた。

一番好きな食べ方はひきわり納豆と刻んだネギの中に茹でた餅を絡ませるというもので、これがめちゃくちゃ美味い。しょっぱさと甘さのハーモニー。正直、幼い頃は納豆を食べすぎて飽き飽きしていたのだけど年末の納豆餅だけは別腹だった。

家では餅に海苔を巻いて砂糖醤油で食べることも多かった。きな粉で食べることも。これらもおいしかったけど、納豆にはかなわない。

祖母はほかに、つきたてのお餅で大福を作ってくれた。大半は苺大福だった。タッパに50個くらい詰めた形で貰い、冬の冷える玄関に置いておく。暇な時にそれを二、三個持ってきて食べる。今考えるとめちゃくちゃ贅沢なことをしていた。

 

 

実家ではお雑煮を作る風習がなかったので、それを初めて食べたのは実家を出てから1度目の正月のことだった。

今でも鮮明に覚えている。諸々の事情で帰省せず、寮の共同キッチンで一人には大きすぎる鍋を使っていちょう切りにした大根やかまぼこ、ほうれん草、鶏もも肉を茹でて、そこにお餅を入れたこと。

出来上がったものを見て、お正月料理の割には地味だな、と思ったこと。でもすごくほかほかで美味しくて、お雑煮を食べたのは初めてなのに「これは大成功だな」と満足したこと。初めて一人で過ごした正月のこと。

あれから毎年、年明けにはお雑煮を作っている。最近は材料を早めに買うことを覚えた。年末年始のみつば&かまぼこの値上げは凶悪すぎる。

 

 

餅を茹でたあと、インスタントオニオンスープの中に入れ、スライスチーズを入れてみた。

今年の年末初餅は、チーズオニオンスープ。

餅は甘くて熱くてもちもちで美味しい。とけかけのチーズと絡むとなお美味しい。オニオンスープとの相性も抜群。

スープを飲み干せば冷え切っていた手足も温まり、腹も膨れた。食べる前に何を考えていたのかさえすっかり忘れてしまった。

今年も餅の季節がやってきた、としみじみ。